当協会で実施可能な性能及び評価試験品目

IEC60079規格群による防爆性能試験

IEC60079規格に則った衝撃試験、温度試験、容器の圧力試験、火炎逸走防止性能試験、火花点火試験、耐電圧試験等を行います。

配線用器具の防爆性能試験

爆発性雰囲気になる恐れのある場所(危険場所)で使用する電気機械器具は、それぞれの場所に適した検定に合格した防爆構造のものでなければなりませんが、 危険場所で使用するものであっても、ケーブルの接続の目的だけに用いる接続箱やシーリングフィッチング、フレキシブルチューブなどは、 電気機械器具ではないという法令上の解釈から、検定の対象とはなっていません。しかし、こうした配線用器具についても、防爆性能が確認されたものを供給し、 または使用したいというメーカーやユーザー様の要望にお応えし、当協会では配線用器具の防爆性能試験をお受けしております。

電気配線用接続箱

わが国では、爆発危険場所で使用する電気機器は、検定に合格した防爆構造のものでなければならないことが法令で定められています。 しかし、電気配線の付属品として使用される”接続箱”は、わが国では電気機器ではないため、検定の対象になっていません。 一方、海外諸国では”接続箱”は検定の対象となっており、また、わが国でも防爆性能が確認されたものを使用したいという 産業界からの要望も強いことから、当協会では製造者の自主的な求めに応じて、安全のための評価試験を実施しています。

非電気機械器具等の防爆性能試験

機械制御機器、機械器具等の衝撃耐性、摩擦熱、温度上昇、衝撃火花点火、その他の防爆性能に関する試験を行います。

乾式安全器

可燃性ガスと酸素を用いて金属などの溶接・溶断等の作業を行う時の逆火事故を防止するためには、「乾式安全器」の備え付けが必要です。 当協会では、「アセチレン溶接装置の安全器又はガス集合溶接装置の安全器の規格」に定める「乾式安全器」又は単びんの可燃性ガス用の「乾式安全器」について、 その安全性能の評価試験を行っています。

安全靴のJIS T8101による性能試験

JIS T8101による衝撃試験、圧迫試験、かかと部の衝撃吸収及び強度試験を行います。

墜落制止用器具の性能試験

厚生労働省の「墜落制止用器具の規格」に基づいた墜落制止用器具の性能試験を実施しており、胴ベルト型、ハーネス型のいずれであっても試験が可能です。また、規格で定められている85kgのトルソーだけでなく、100kgのトルソーによる落下試験も可能です。その他、ご要望に応じて各種試験を実施しております。

防じんマスク、防毒マスク及び電動ファン付き呼吸用保護具等の安全性能試験

防じん・防毒マスク・電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)が使用される作業環境は多様であり、検定試験の範囲で確認される以外の特殊な性能に関しては、新たな試験を行う必要が生じています。 また、ユーザが実際の使用条件に近い条件でマスクの性能を知りたいという要望も出てきています。
当協会では、このような要望に応えるため、検定試験に併せて、各種の装置を利用し、面体試験、吸収缶又はフィルター材料の粒子補集効率試験、 防毒マスク用吸収缶又は吸着剤の除毒能力試験、面体内圧試験、最低必要風量試験、騒音試験などの安全性能試験をお受けしております。
試験項目として以下の試験を受け付けています。
面体試験:二酸化炭素濃度上昇値、排気弁の作動気密性、吸気抵抗、排気抵抗
しめひも及び取付部分の強度試験、連結管及び取付部分の強度試験

ろ過材・フィルタに関する試験:試験粒子(塩化ナトリウム) の粒度分布、試験粒子(DOP)の粒度分布、塩化ナトリウム粒子の捕集効率(初期値)、DOP粒子の捕集効率(初期値)、塩化ナトリウム粒子の捕集効率(負荷試験)、DOP粒子の捕集効率(負荷試験)、標準フィルタの初期捕集効率試験(塩化ナトリウム粒子)、標準フィルタの初期捕集効率試験(DOP粒子)

吸収缶に関する試験: シクロヘキサン蒸気に対する破過時間、塩素に対する破過時間、アンモニアに対する破過時間、亜硫酸ガスに対する破過時間、吸収缶の気密性、吸収缶の通気抵抗

電動ファン付き呼吸用保護具の試験:揺動形人体模型による漏れ率、試験粒子による捕集効率(負荷試験)、面体の内圧、フード・フェイスシールドの最低必要風量、騒音

化学防護服の性能試験

JIS T 8124-1 4.3.2及びJIS T 8124-2に則った浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ5化学防護服)の微粒子エアロゾルに対する防護服の漏れ率試験を行います。
また被験者が5人必要ですが、当協会でご準備できますので、お問い合わせの際にご相談ください。

JIS T 8150 フィットテスト及びN95マスク フィットテスト

屋内作業において継続して行う金属アーク等溶接作業の事業者に対して、呼吸用保護具(面体形)を労働者に着用させる場合にJIS T 8150フィットテストの実施が義務付けられ、年に1回定期的に実施することが求められています。
フィットテストを行うことにより、マスクの選択(サイズ、形状)及び装着状態の確認及び訓練ができ、より安全に呼吸用保護具を使用することができます。
医療分野においてはN95マスク及びDS2マスクが使用されますが、装着状態が感染防止に大きく影響することからフィットテストを行うことが推奨されております。
当協会では専門の知識を有したフィットテストインストラクターが在籍しており、客観的に数値として残る定量フィットテストを採用し、実施しています。

試験に関する物品フィルタアダプター等ご準備できますので、測定に関するご準備は一切いりません。
またフィットテスト実施者の方でフィットテストにお困りの際には実施も含めた形での講習、アドバイス等も行っております。

出張も可能ですのでお問い合わせフォームよりご相談ください。

当協会では以下の試験が実施できます。
JIS T8150 に基づくフィットテスト
29 CFR 1910.134 に基づくN95マスク等のフィットテスト

JIS T 9002 感染対策医療用マスクの試験

JIS T 9002の規格は、主に医療施設において感染症にり(罹)患している又はり患しているおそれのある患者に対し、手術、治療又は接近する医療従事者などが使用するマスクのうち、一体となったろ過材及び面体、並びにしめひもからなる排気弁をもたない感染対策医療用の単回使用の呼吸用保護具(以下、感染対策医療用マスクという。)の性能要件及び試験方法を規定したものです。
医療分野においてはN95マスク及びDS2マスクが使用されますが、この規格はこれらのマスク製品の性能評価をすることを目的としたものです。

当協会では以下の試験が実施できます。
JIS T9002基本性能Aの各種性能試験
(粒子捕集効率、吸気抵抗、排気抵抗、二酸化濃度上昇値)
JIS T9002付加性能の各種試験
(人工血液バリア性、可燃性)

化学物質の爆発・火災危険性評価試験

可燃性のガス・蒸気・粉じん、または自己反応性物質などは、着火源のもとで引火・爆発を引き起こしたり、 雰囲気温度により酸化・分解反応が促進し、ついには発火・爆発を引き起こすことがしばしばあります。 これら化学物質を安全に取り扱うためには、発火・爆発特性や分解特性を事前に測定・評価することが必要であります。 当協会では、依頼に応じてこれらの危険特性値を測定し、試験結果書を発行しております。

静電気用品等の帯電防止性能試験

静電気帯電にともなう可燃性のガス、蒸気または粉じんへの放電着火の危険性は、それら可燃性物質を取り扱う工程においては、 事前に確認しておかなければならない重要な特性であります。安全性能試験室では、これらの静電気放電による爆発・火災を防止する上で必要な、 物品の静電気帯電防止性能・導電性能試験等をお受けしております。

その他の安全性能試験

その他、会長が認める安全性能試験をお受けしております。詳細につきましては、お問い合せください。