IECExシステムについて

IECExシステムはIEC(国際電気標準会議)の下に運用されている国際的な認証システムの一つで、正式にはIEC防爆機器規格適合試験制度と呼ばれています。その名称に防爆機器とあるように、このシステムは防爆機器に関する国際的な相互認証制度で、2022年6月末現在、主要先進国を含む36カ国が参加しています。

IECExシステムには4つのスキームが存在していますが、その中でベースとなるものが防爆機器の試験及び認証を扱う「IECEx機器認証スキーム」です。このスキームでは、IECExシステムが認めた試験機関(ExTL)によって試験が行われ、試験報告書(ExTR)が作成されます。また、認証についてはIECExシステムが認めた認証機関(ExCB)によって各種の認証が行われます。具体的には、試験機関が行った試験に基づいて、申請者に対して試験報告書を発行するとともに、防爆機器の製造に係る品質システムを審査して品質報告書(QAR)を発行します。さらに、試験報告書及び品質報告書に基づき、IECExシステム適合証(IECExCoC)を発行します。

なお、認証機関等への義務として、他国の認証機関が発行した試験報告書を受け入れて、自国の規格に合わない部分について追加の試験・評価を行った上で、自国で有効な適合証(わが国の場合は型式検定合格証)を発行することが求められます。また、認証機関及び試験機関の運営に当たっては、IECExの定めた諸規則、手順書等に従い、IEC規格を使用して業務を実施することが求められます。

(詳しくは、「IECExシステムの概要」をご覧ください。)


IECEx02 機器認証スキームの紹介動画をご覧ください。


IECExシステムによる試験・認証

当協会は、下記のとおり、平成26年4月14日付けでIECExシステムの4つのスキームのうち「IECEx機器認証スキーム」の認証機関及び試験機関として認められました。

Letter of Acceptance Certificate of Acceptance – ExCB Certificate of Acceptance – ExTL

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これに伴い、平成26年7月から防爆機器の試験及び認証の業務を開始しております。具体的には、(1)申請がなされた防爆機器に対して試験を行い、試験報告書(ExTR)を作成・発行いたします。また、(2)防爆機器の製造に係る品質システムを審査して品質報告書(QAR)を発行いたします。さらに、(3)試験報告書及び品質報告書に基づき、IECExシステム適合証(IECExCoC)を発行いたします。

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