お知らせ
検定防爆

爆発試験設備改修のお知らせ(工期の延期について)

2021年11月18日 試験部

当協会では、爆発試験設備の改修(以下、「改修」という。)を以下の日程で計画しております。
しかしながら、部品調達等に遅れが生じ、工期完了まで1ヶ月ほどの延期が想定されます。皆様にはご迷惑をお掛け致しますがご理解を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

ここでいう「爆発試験設備」とは、耐圧防爆構造又は非点火防爆構造において、試験槽にサンプルを入れて、試験ガスを封入して点火させて、防爆性の確認を行う試験に使用する試験設備を指します。主に試験ガス混合設備、配管、試験槽及び制御盤から構成されます。

改修予定期間:令和3(2021)年11月1日から令和4(2022)年1月末(3ヶ月間)
      ⇒ 令和3(2021)年11月1日から令和4(2022)年2月末(4ヶ月間)


 改修期間中は、新規型式検定及びIECExの試験業務における耐圧防爆構造の爆発試験(詳細は以下参照)は、狭山本部では、実施できませんので予めご了承願います。改修期間中は、立会試験を選択することをお勧めします。

 改修期間中に実施できない試験

検定の基準 対応する規格等 改修中実施できなくなる試験1
電気機械器具防爆構造規格

工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆2006)TR-39:2015

爆発試験(3212)

JIS C 60079-15:2008
爆発性雰囲気で使用する電気機械器具―第15部:タイプ“n”防爆構造

IEC
60079-15:2005 Ed.3.0

接点封入形デバイス及び非点火性部品に対する試験(33.4)
大形回転機又は高圧回転機の追加点火試験(33.14)

電気機械器具防爆構造規格 第5条(国際規格等に基づくもの)

工場電気設備防爆指針(国際整合技術指針)TR-46-2:2015
第2編 耐圧防爆構造

IEC
60079-1:2007 Ed.6.0

容器の耐圧力試験(15.1)(過圧試験ー第1法(静的過圧試験)(15.1.3.1)を含む)2
引火試験(15.2)
ブリーザ及びドレンを備えた耐圧防爆容器の試験(15.4)
ルーチン試験(16)3

工場電気設備防爆指針(国際整合技術指針)TR-46-8:2015
第8編 非点火防爆構造

IEC
60079-15:2010 Ed.4.0

接点封入デバイス及び非点火性コンポーネントの試験(22.4)
大形又は高電圧の回転機に対する追加の発火試験(22.13)

工場電気設備防爆指針(国際整合技術指針)TR-46-2:2018
第2編 耐圧防爆構造

IEC
60079-1:2014 Ed.7.0

爆発圧力(基準圧力)の決定(15.2.2)
過圧試験ー第1法(静的過圧試験)(15.2.3.2)2
過圧試験ー第2法(動的過圧試験)(15.2.3.3)
引火試験(15.3)
ブリーザ及びドレンを備えた耐圧防爆容器の試験(15.4)
保護レベル”dc”の機器に対する試験(15.5)
ルーチン試験(16)3

備考1.カッコ内は、工場電気設備防爆指針の箇条番号です。国際整合技術指針の場合、対応するIEC規格の箇条とも一致しています。
備考2.静的過圧試験の試験設備は使用できますが、圧力の条件として、基準圧力の測定ができない(基準圧力を求めることができない)
    ため、実際には、静的過圧試験も実施できません。
備考3.第1法を選択した場合でも、備考1の理由により実施できません。

 

○改修の概要

爆発試験槽を除き、爆発試験設備のほぼすべてが入れ替わります。改修の主な目的は、以下のとおりです。

 • 試験設備の老朽化

 • 自動化による操作性の向上

 • 設備の簡素化によるメンテナンス性の向上

本質安全防爆構造の火花点火試験設備も合わせて改修され、爆発試験設備と統合されます。
備考.火花点火試験は、改修中も使用可能です。また、立会試験による爆発試験には影響しません(通常通り)。

 

○留意事項

改修後、大型の試験槽は、使用できなくなります。また、長尺のサンプルの試験も今後実施できなくなります。

改修期間は、あくまで予定ですので、前後する場合があります。改修期間の変更につきましては、今後ホームページでお知らせします。

 

改修期間中は、ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力いただきますようお願いいたします。

以上