爆発試験設備追加改修のお知らせ
当協会では、爆発試験設備の改修(以下、「改修」という。)について、令和4年4月1日より、新設備で試験を行うことが可能となったところではございますが、新設備において、本質安全防爆構造の火花点火試験を行う新設備に係るソフトウェアの調整、また、爆発試験設備に係る共通配管に対してバルブ交換等の追加工事を行います。皆様にはご迷惑をお掛け致しますがご理解を賜りたくよろしくお願い申し上げます。
改修予定期間:令和4(2022)年5月23日(月)~6月3日(金)(2週間)
備考.火花点火試験は、改修中も旧設備により使用可能です。また、立会試験による爆発試験には影響しません(通常通り)。
ここでいう「爆発試験設備」とは、耐圧防爆構造又は非点火防爆構造において、試験槽にサンプルを入れて、試験ガスを封入して点火させて、防爆性の確認を行う試験に使用する試験設備を指します。主に試験ガス混合設備、配管、試験槽及び制御盤から構成されます。 |
改修期間中は、新規型式検定及びIECExの試験業務における耐圧防爆構造の爆発試験(詳細は以下参照)は、狭山本部では、実施できませんので予めご了承願います。改修期間中は、立会試験を選択することをお勧めします。
改修期間中に実施できない試験
検定の基準 | 対応する規格等 | 改修中実施できなくなる試験1 |
電気機械器具防爆構造規格 | ||
工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆2006)TR-39:2015 |
― |
爆発試験(3212) |
JIS C 60079-15:2008 |
IEC |
接点封入形デバイス及び非点火性部品に対する試験(33.4) |
電気機械器具防爆構造規格 第5条(国際規格等に基づくもの) | ||
工場電気設備防爆指針(国際整合技術指針)TR-46-2:2015 |
IEC |
容器の耐圧力試験(15.1)(過圧試験ー第1法(静的過圧試験)(15.1.3.1)を含む)2 |
工場電気設備防爆指針(国際整合技術指針)TR-46-8:2015 第8編 非点火防爆構造 |
IEC |
接点封入デバイス及び非点火性コンポーネントの試験(22.4) |
工場電気設備防爆指針(国際整合技術指針)TR-46-2:2018 |
IEC |
爆発圧力(基準圧力)の決定(15.2.2) |
備考1.カッコ内は、工場電気設備防爆指針の箇条番号です。国際整合技術指針の場合、対応するIEC規格の箇条とも一致しています。
備考2.静的過圧試験の試験設備は使用できますが、圧力の条件として、基準圧力の測定ができない(基準圧力を求めることができない)
ため、実際には、静的過圧試験も実施できません。
○改修の概要
今まで火花点火試験設備は、爆発試験設備とは別の試験室にありましたが、今回の改修工事により、同設備は爆発試験設備に併設されまた。なお、火花点火試験設備には大型のドラフトチャンバーが設けられ、光放射による発火試験(IEC 60079-28関係)も行えるものとなっています。
また、爆発試験設備と火花点火試験設備は、試験ガス系が1つに統合し、省スペース化を実現しました。操作面については、試験ガスの作成、供給、排気などはコンピュータ制御され、作業者は液晶画面を見ながら操作を行い、その大部分が自動化されました。その結果、安全性の向上及び試験期間の短縮が期待されます。その他、旧設備の老朽化によるガス漏れリスクを解消しました。(令和4(2022)年4月1日現在)
○留意事項
改修後の現在、大型の試験槽は、使用できません。また、長尺のサンプルの試験も実施できません。
改修期間は、あくまで予定ですので、前後する場合があります。改修期間の変更につきましては、今後ホームページでお知らせします。
改修期間中は、ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力いただきますようお願いいたします。
以上